第4回欧州アクアフォトミクス会議

※以下は、英語で作成された原文(English Media Texts)に基づく日本語訳です。

1. プレスリリース全文

第4回欧州アクアフォトミクス会議、ルセに世界各国の科学者が集結

2026年9月23日から26日まで、ブルガリア・ルセにおいて「第4回欧州アクアフォトミクス会議」が開催されます。本会議は、水科学、分光学、物理学、生物学、医学、量子システム、食品科学、農学、環境科学など、多様な分野で研究を行う世界各国の研究者が集う国際科学フォーラムです。

本会議は、デシスラヴァ・アタナソヴァ教授が学長を務める「アンゲル・カンチェフ」ルセ大学が主催・中心となって運営し、フリスト・ベロエフ・アカデミー会員の支援を受けて開催されます。組織委員長はツヴェテリナ・ゲオルギエヴァ准教授が務めます。

アクアフォトミクスは、日本の神戸大学に所属するブルガリア出身の科学者、ルミアナ・ツェンコヴァ教授によって創始された新しい科学分野です。光との相互作用を通じて、水とその分子組織を研究します。ここでは水を、生命現象が生じる単なる媒体としてではなく、系全体における変化や集合的な組織化を反映することのできる、動的な分子システムとして捉えます。

創始からわずか20年余りで、アクアフォトミクスは急速に発展する国際的・学際的な科学分野へと成長しました。2026年9月時点の最新の計量書誌データによると、アクアフォトミクス研究は現在、16の主要科学分野、57の研究カテゴリーに広がっており、37の国・地域、144の研究機関の科学者が研究に携わっています。関連する学術論文数は191報に達し、その約3分の1が国際共同研究によるものです。

本会議の主要な見どころの一つは、アクアフォトミクスおよび分子・量子システムの基礎研究を牽引する科学者による基調講演です。

欧州アクアフォトミクス委員会委員長のゾルターン・コヴァーチ教授は、アクアフォトミクスの発展と、欧州における今後の応用およびさらなる展開の可能性について基調講演を行います。

著名な海外参加者の一人として、日本の国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)のアニルバン・バンディオパディヤイ博士が参加します。同博士は、集合的分子ダイナミクス、自己組織化、そして複雑な分子システムが情報を処理・伝達する物理的メカニズムに関する研究で知られる物理学者・ナノテクノロジー研究者です。その研究は、分子組織、量子物理学、生物システムの機能が交差する領域における根源的な問いを扱っています。

ルミアナ・ツェンコヴァ教授も基調講演を行い、アクアフォトミクスにおける新たな基礎的研究の方向性を提示します。それは、集合的な分子組織を非侵襲的に調べる手法としての可能性、さらに、量子ダイナミクスが関与している可能性のある現象を特定し、その後、直接的な物理計測手法によって詳しく検証していくための最初の実験段階としての可能性です。

新たな研究では、水のスペクトルパターンを連続的に観察することによって、集合的な分子組織が形成する領域や、それらの間で生じる特徴的な遷移を明らかにできる可能性が示されています。

これは、アクアフォトミクスを、複雑な生体システムやその他の水を含むシステムにおける集合的ダイナミクスを観察するための非侵襲的な「窓」として利用できる可能性を開くものです。そして、量子過程を直接的な物理手法によって研究すべき「場所」と「時点」を見いだすための手がかりとなることが期待されます。

今回の開催地には、特別な象徴的意味があります。本会議は、アクアフォトミクス創始者の母国であるブルガリアで開催され、さらに会場となる「アンゲル・カンチェフ」ルセ大学は、ルミアナ・ツェンコヴァ教授が大学教育を受けた母校でもあります。

日本でアクアフォトミクスが創始されてから20年以上を経て、その国際的な科学コミュニティが今、彼女の科学者としての歩みが始まった大学に集うことになります。

現在、アクアフォトミクスは新たな発展段階に入りつつあります。すなわち、水を高感度な分子指標として利用する段階から、集合的な分子組織、コヒーレンス、さらには生命物質における量子過程の可能な役割を探究する段階へと進みつつあります。

第4回欧州アクアフォトミクス会議
2026年9月23日~26日|ブルガリア・ルセ

ウェブサイト: https://www.aqph2026.com

計量書誌データ:OpenAlex(2026年9月10日更新)